夢の中で目が覚めて、なんだ、ここも自由だ、となった。それは安心感と共にあった。
映像は飛び、手を動かし洗い物をしていた。私はアバウトだし、洗剤を使わないので、とてもざっくりと洗う。
それを丁寧に、仲間たちがスポンジや木の葉でこすり、ひとつずつ綺麗にしていくのだ。まるで続きのように。
何人もの手を借りて、美しくなった器。模様だと思っていたものは、実はこびりついた垢で、その汚れを取り除けば、新品同様の美しさだった。
そこで目が覚めて、ああ、そういうことかと。
何もひとりでする必要はない。全ては繋がりあっているが、それを特段、ちゃんと理解する必要もない。
がんばらなくても良い。ただ、ありのままに、あるがままに受け入れてゆくだけ。
それだけで良い。
初めは分かっていたことなのに、なぜか遠回りして、そして結局そうだよね、と分かっていたことを再び確認した感覚がある。
ずいぶんと遠くまで来たような気もするし、昔もいた場所に、また帰ってきたような感覚もある。
まるで、カウアイ島に初めて訪れた時のような感じだ。